小学校英語2011年必修
文部科学省は2008年平成20年4月3日、2011年度から小学校5、6年で必修化される英語活動の概要を発表した。同省作成の教材「英語ノート」(試作版)で285の単語と中学1年レベルの50の表現を教え、6年生終了時点で英語を使って遊んだり、自己表現できたりすることを目指す。文法や単語の書取は教えない。英語を教えたことのない教師にも配慮し、ヒアリングCDやスピーチ指導のポイントなどを解説した指導資料も導入する。小学校で年間35コマ(1コマ)45分間)実施される。「話す・聞く」を中心に「書く・読む」には踏み込まないということだ。
英語の早期教育がよいのは、発音は10歳位までにやらないと正しい発音はマスターできないからだ。だから小学校5年から英語を学んでも発音に関しては遅すぎる。同様に、音を聞いただけでドとかレとか音の高さがわかる絶対音感に関しても、10歳以後では身につかない。義務教育の音楽の時間だけで絶対音感を身につける人はほとんどいない。絶対音感を身につけるには義務教育の時間だけでは足りないのだ。同様に英語の発音をマスターするのにも義務教育の時間だけでは足りないだろう。したがって小学校で英語をやるのにはメリットがない。
ただ、今回の小学校での英語必修は話す・聞くを中心にやり、読み・書きをしないのは評価できる。苫米地英人(とまべち・ひでと)氏によると話すことができてから、書くことを学ぶべきとのことだ。英語に使われる脳と日本語に使われる脳は違っており、バイリンガルは英語を話す時と日本語を話す時では性格まで変わるらしい。したがって、英語脳を作るためには日本語と切り離して学ぶべきとのことだ。英和や和英の辞書を使ってはならず、英英辞典を使い、授業はすべて英語でやらねばならない。また、英語脳は発音と違って10歳をすぎても作ることができる。それならば小学校から英語をやる意味はある。でも、今回の小学校英語必修は英語の教育に慣れてない教師はCDを使ってやるようだから、英語だけで授業をやることは不可能だろう。だから英語脳を作ることは不可能であり、この意味からも小学校で英語を必修にする意味はない。最近まともな日本語がしゃべれない人が多いのだから、小学校はもっと国語をちゃんとやるべきだろう。小学校を4年にして中学校を5年にする案もあるようだから、それを見越して小学校から英語をやることにしたのだろうか。
現在一部の小学校では外人を呼んで英語の授業を行っている。外国人に話しかけられてドギマギする外人アレルギーをなくすのにはよいことだろう。でも中学校の授業で外人と接触しないと元の木阿弥となる。今回の小学校英語必修は外人を教師にする訳ではないので外人アレルギーをなくすことさえできない意味のないものになる。
現在の中学校では発音記号、筆記体を教えない。発音記号が必ずしも正確な発音を示しているわけではないのかもしれないが、でたらめな発音するよりましだろう。また、筆記体がわからないのなら、英語のサインを読むのは不可能だ。小学校の英語必修より、中学校で発音記号と筆記体を教えることを復活させる方が大事ではないだろうか。
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